• レポート
  • 2020.04.02

第一回NF-JLEP日本訪問プログラム参加体験記~その④~

12日の12

今年の1月にNF-JLEPのおかげで日本訪問プログラムに参加することになりました。今年の12日の訪問と前の訪問の間に12年もたちましたので、この数にちなんで、12の事について話したいと思っています。

1.体験

私はルーマニアで日本語と日本の文化を教えています。このプログラムのおかげで、日本の現代文化と社会を体験するようになりました。12日間は短い間ですが、たくさんの事を体験することができました。

2.文化

能登旅行の時にお寺と神社を見学したり、伝統的な塩の作り方を体験したり、温泉に行ったり、カラオケをしたり、和室で畳の上に寝たりしました。それは日本の文化をもっとわかるようになる体験となり、私の国の学生にもその楽しい気持ちを伝えることができます。

3.友達

日本で出会ったみな様が:フェローの先生方、NF-JLEPの方、IFIEの方、ホストファミリーと一緒に過ごした時間が私の心に特別な所を持っています。

4.家族

この訪問プログラムのおかげでホームステイすることかできました。一週間日本人の家族のメンバーになりました。ホストファミリーの方は私と同じ年齢で、子供さんたちも息子と同じ年齢で、よかったです。朝一緒に朝ご飯を食べて、子供さんたちと一緒にミッキーマウスクラブハウスを見ました。それは私の国でも、息子と一緒に観たプログラムですのでうれしかったです。夜みんなで集まって晩御飯を食べて、楽しく時間を過ごしました。

5.言葉

12日間の間に朝から夜まで日本語で話すのは難しかったけど、非常に有用な経験でした。日本語の練習以外、言葉についていろいろ話合って、難しい点の説明を日本人から教えてもらいました。

6.学校

諸学校の訪問は面白くて役に立つ体験でした。日本人の学生生活についてもっとわかるようになって、自分のテーマ、カタカナの教え方について先生と相談する機会がありました。

7.教材

ルーマニア人の学生さんたちはカタカナを勉強するのは難しいです。日本の訪問プログラムの時、現地の写真を集めて、カタカナ言葉のゲームを作りました。集めた写真で色々な文化の説明もできて、カタカナの勉強ももっと面白くなると思います。言葉探しと間違い直しとクロスワードで高校2年生の為のカタカナの復習をして楽しかったです。

8.景色

日本で心に残るイメージはたくさんがあります。東京の高いガラスの建物から金沢の伝統的な家まで、新幹線の窓から見た長野の山から能登の海まで、ぜんぶ見られて感謝しています。

9.料理

日本でたくさんおいしい和食を食べました。お寿司や鍋や餅などがおいしくて懐かしい味です。しかし訪問の目的は日本で習って体験したことを国の学生に伝える事でした。それで、親子丼を作るのは役に立つ体験だと思います。材料はどの国でもあって、作り方も簡単ですから学生さんたちと一緒に作る予定です。

10.遊び

ホームステイの時、ホストファミリーの子供さんたちと毎晩一緒に遊ぶのが楽しかったです。たぶん一番面白いゲームは百人一首カルタでした(私は負けましたが😉)

11.教育

日本で過ごした時間、各体験、会った人、見学した所のおかげで日本との関係が強くなって日本語を勉強しているルーマニア人の学生にそのことについて伝えたいと思っています。

12.思い出

最初の飛行機に乗ってから12日間後ブカレストに戻ってまで、一秒一秒が大切な思い出です。中学生の時から日本の文化に興味を持ち始めて、時間がたってその興味が強くなってきました。今うちでも学校でも周りに日本を思い出すことがありますが、一番大事なのは心にある思い出なんです。この12日間でその思い出が多くなってきたので、この場を借りて感謝申し上げます。

 

著者略歴

イワナ・アタナシウ・バナー(Ioana Atanasiu Banner):ルーマニア・ブカレスト市出身。ブカレスト大学より学士号、修士号取得後、現在、ブカレスト市にあるイオン・クレアンガ(Ion Creanga)高校で日本語教師として教鞭をとる。主に、高校9~12年生向けの初級、初中級、中級日本語や、日本の文化と社会に関する授業を担当する。日本の宗教と伝統的な文化、そして、日本語の諺(ことわざ)について強い関心を持ち、2006-2008年に文部科学省の奨学金で奈良教育大学に留学し、日本語・英語・ルーマニア語における諺の比較研究を行った。